アルクトゥルスの空

宇宙人すばるの地球生活滞在記。時どき、知り合いのUFO遭遇体験の聞き書きなど。本家イラスト&音楽サイトは http://subarutei.blue

幻想水滸伝 紡がれし百年の時 感想

幻想水滸伝シリーズの最新作、紡がれし百年の時のクリア後の感想です。

 

最新作といっても5年前、2012年の作品。幻想水滸伝シリーズはIVの発売前あたりから追ってたのですが、震災後何年かばたばたしていて当時クリアできず。しかし幻水に言い表せないほどの思い(愛)を抱える身としては、これを体験せずに死ねるかー! とばかり、2017年になってPSPを買い直してプレイしていたのです。

 

やっている間はもう楽しくて楽しくて。この世界をずっと体験していたい、でも着実に108星も集まってしまっている、そして世界の謎(広がっていくワールドマップそのものの謎など)が容赦なく明かされていく…! など、クリアしてしまうジレンマにどっぷり浸って遊べた作品でした。

 

紋章が出てこないだとか、風呂職人がいないとか(笑)、前作ティアクライスを遊んでた頃は(そしてこの紡時の発売当初のプレイ時には)いろいろ論争のフィールドにもいたのですが、もうそんなのどうだっていいじゃない! 2017年の今になって触れているからこその全肯定的な子供心で、入り浸れた世界でした。

 

というわけで、ネタバレ配慮なし、基本的に「楽しかった!!」全開の感想です。

(本当はブログで感想書くつもりなかったんだけど、いいじゃない、広いネット海にいくつかは、最高だったぜ!! の感想が落ちてても、と(笑))

 

※めちゃくちゃ長くなっちゃいました。後半SF的な考察とかに突入しちゃって(汗)。

 どうぞ拾い読みとかでどうぞ。

 

------

 

まずは主人公が好きでしたね。シリーズに珍しく、けっこう意思のはっきりした主人公だったので、自分の代理のように感情移入するタイプではなかったのですが、だんだん彼の生き方が好きになっていった感じです。

 

すごい笑顔がいいよね。素直に何かを引き受ける時から、"困った"キャラを華麗にいなす時まで(「誰がモーじいさんじゃ!!」等)、いつも笑顔。これ、ご先祖さまのトルワドさんと、そしてその右腕の魔術師ロルフもそうで、特に後半などすんごいシリアスな政治情勢とかでもさらっと笑顔で片付ける姿に、少々「この人たちを敵に回したらいやだろうな…」といった戦慄を覚えたり(笑)。

 

 歩き回れる町が少なかったのは残念といえばそうですが、しかし歩き回れるダンジョンやフィールドは本当にいろいろ素敵で、新しいフィールドに突入するたびに景色にやられました。醍醐味は100年前、200年前に行った時で、全然フィールドの雰囲気や音楽が違ったりすることに、言葉にならない感動がありました。

 

一番それを感じたのは個人的にはマルティリオン平野(200年前の西トルマリー)。主人公の母の墓碑まであるような、彼岸の空気が入り混じるような土地でしたが、惨劇の遥か前の200年前から、静かで美しくて。最終盤の追加ボス探しでうろうろした時には、「この先の洞窟(岩で塞がれてる)めっちゃ入ってみたいな〜」などいろいろ想像が広がりました。

 

あとは忍者の農夫さんムドガラがいるフィールドだったか(トルマリー?)。一騎打ち的なレギウスの試練が強くて何度か挑み直しに通ったのもいい思い出。あそこの奥の、誰がいるともない桜の大木がものすごく綺麗でしたね。時代樹かと見紛うほどの。

 

しかし感激したのは森羅宮ですよ!!! もともと王城がめちゃくちゃ好き、というのもあるのですが(笑)、神々しくて、ここは究極の幻想の宮殿だなぁ、と……。庭木の迷路とか、そして謁見の間でマキアさんと対峙したあとの……。ラスボスがいるだろうな、と思うじゃないですか。ここまできたら聖皇レネフェリアスさんしかいないじゃないですか。もしくはIVのラスボスみたいなでっかい時代樹の化け物がいるのだろうと思うじゃないですか。

 

違ったよ…!!!

あの森羅宮最後の間に、300年前へ行ける時代樹があったのは驚きでした。そして出会うのが当時の、あんなに素朴なレネフェリアス陛下だとは……。

 

レネフェリアスさん、序盤の謁見の時から、尋常じゃないキャラ感が半端なかったですが(今までの幻水シリーズでこんな国家元首見たことないよ! というオーラと宗教性)、この最終盤で会ったレネフェリアスさんなら、ひょっとして結界の外へみんなで出て行く、という決断をしてくれるのかもしれない、と最後まで思ってしまいました。

 

森羅宮攻略パーティにゼフォンを入れていたのですが、あれ、ゼフォンなしのパーティで突撃していたら、最後にひょこっと神出鬼没ゼフォンが現れるのでしょうか。ちょっと気になった(笑)。

 

で、そうなんですよ!

天間星大好きで、I(ソウルイーター)の時から魔術師パーティに入れるの大好きじゃないですか!

すると幼なじみのミュラと天間星ゼフォンという、魔術師2人体制で最終盤は過ごすんですけどね……!

 

いやぁ、こればかりはオススメできない事態でしたね。がんばって一撃必殺的な「真理の雷」と、全体大ダメージの「大爆発」を魔術師2人に共有する伝承の苦行をおかしてしまったために(笑)、どんな処刑隊パーティの敵相手でもほぼ魔術師2人が1ターンキル。その上最後のほうに出てくる魔石を使う時のエフェクトが禍々しすぎて(笑)、これ完全にフォースのダークサイドでは!?!? と焦り、真紅に近いピンクが最恐な凶刃の魔石を封印して、ひとつダメージ低い青い光の命終の魔石を使う縛りとかを勝手に課してました(笑)。レーテちゃんじゃなくても寿命縮みそうだよ…!

 

基本、無駄なレベル上げとかの苦行が皆無な幻想水滸伝

その中で今回の仲間同士の技伝承はなかなかに大変で(何しろ覚えるまでは戦闘中、師と弟子のののしりあいである(笑))、そんな面倒なことをしなくても十分ラスボスに挑めたんだなーと……。

 

というのは、100年前のトルワドの英雄パーティや、200年前のアストリッド皇妃の仲間のパーティで戦闘をプレイできる時に、感激とともに反省(痛感?)することになるわけです。主人公の時代の戦闘要員、チート的に強烈な技を集めすぎでは…!? と(笑)。

 

 

時代樹で過去を変えること(あるはずのない橋から、ひとつの村の存在まで)。最初は主人公たち同様、これでいいのかという思いはありました。しかしワイバーンの巣の北端とヒオニ山の西端の「道がループする」の伏線あたりから、ワールドマップ画面の枠外にそれを描いた絵の具のようなものがあるのも目に入り出して、「え? この、百年に一度怪物が襲ってくる世界って、なんなの?」という根源的な、ゾッとするような謎も見え出して。結界の話が明かされたりしていって、もとからすごく不自然な世界だったのだとわかってしまうと、時代樹で過去を変え、世界線(枝)を増やしていく、という行為と、それまでのいろいろ雑多な矛盾も、全然意味が変わったように思います。あの違和感こそが伏線だったのか、と。

 

しかしねえ、あれですね、無駄な心配かとは思いますが、ティアクライスで「百万世界といういくつものパラレルワールドで同時にひとつの宗教団体を倒す」をやって、今回は「閉じた結界世界のいろいろな時代で同時にラスボス存在にアタックする」をやって、次があるならいったいどんなスケールのSF世界観を用意すればいいのかと(笑)。

 

幻想水滸伝、ナンバリングの続きが出ない! あの真の紋章の世界の続きが出ない! と多くのファンが苦悩していますが(私だってヒクサク様を見るまでは死ねない(笑))、ただ開発陣の都合という以外にも、百万世界という概念が出てきたのは、なんというか、この現実世界の時代の要請のような気がしています。

 

(脱線ながら、今年のポケモン映画だって、20周年にしてついにポケモンパラレルワールド全開な世界観できたか……、と時代を見た思いがしました)

 

というシリーズの感想は置いておいて!

 

 

書きこぼした雑多な感想を。

 

・サブ職業イベントは結局達成できなかった…! 主人公を薬使いにしてみようと、攻略情報をもとにツェレンドラムさん、イリアを果てしなく食事に誘っていたのですが(笑)。しかし、なぜ主人公薬使いイベントにツェレンドラムなのかがさっぱりわからん、攻略情報なければ天文学的に組み合わせて回数こなすことはない(笑)、という疑問にさいなまれながらで、情熱がちょっと持続しませんでした(笑)。

 

・料理のレシピが豊富でおいしそうでしたね! ヴィーガン(野菜料理)がデフォルトとか21世紀的ですな(笑)。レギウス曰く「食後のお茶もおいしい」そうで、お、お茶までちゃんと淹れてくれるのか…! とますますうらやましくなった。「食事の席に誘っていただけるとは」と言うフェザートライブ忍者のギジェリガーが健気で仕方なくしつこく同席させていたら、ある日「魔物図鑑」を眺めるのが好き、の萌えイベント発生。「子どもっぽいのは自分でもわかっているんですが…」と、いやぁ、最高でした。

 

・フェザートライブ!!! いやはやかわいかったなぁ〜〜。ブートゥルーガさんとか、ギジェリガーとか、フィールドで歩かせると最高でした。羽のバランスが左右で違ったりするの? 歩き方がどの子もかわいくてかわいくて(イリアと語り合いたい(笑))。

 

・料理人とか、魔石職人とか、現代の誰を伝承に連れてくるかで迷いましたね。2周目やるなら別の職人さんで会話を聞いてみたいところ。

 

・マキアさんとは、最後も一騎打ちしたかったな。

 

・ダンジョン、カメラワークとマップの狭さが話題になってますが、そういう鬼畜仕様なのだろうと現実でメモ帳にマッピングしていったら、意外にこれがめちゃくちゃ楽しかったですね(TRPGで育ったアナログゲーマーなのもあり(笑))。どう考えても異次元空間になってる上階と下階とかもあったが……。ダンジョンが楽しめたのはよかった。

 

・100年前から現代の間に現れて死んだという、巨獣の骨の砂クジラ。すごく惹かれたので、もっと知りたかった。

 

 

でもあの結界の世界は(108星エンドで)それぞれの時代において解放されて、それぞれの時代からの世界線で、もう前の歴史がなぞられることはなくなったのですよね。

 

タイムトラベルものはバック・トゥ・ザ・ヒューチャーの世界線の解釈があまりに色濃くて、マーティの父と母が結婚しなければここにきたマーティは消えてしまう、という描かれ方が印象に強烈なのですが、

 

この紡時の場合(閉じた不自然な世界だったという要素は置いておいて)、複数の過去から現在にかけて、いくつものポイントで「同時に」未来が変化する、というのは、……言ってしまえば人類の誰も観測したことのない事態なので、どうなっているのかというのは厳密には誰にもわからないんですよね。

 

最後にアストリッド皇妃が、100年後のトルワドや200年後の主人公に向けて、「彼らも今頃」といった言い回しをして、その不可思議さに笑っているシーンがありましたが。

 

主人公たちが時代樹を植えまくったという行動あればこそ、歴史が(世界の成り立ちレベルまで)遡って改変されていった。それで過去の時点の事実も変わっていく≒分岐した新しい世界がその時点で生まれていく、けど主人公が交流しているのは常に「解放される未来」に一番近い世界線にいるトルワドたち、と思えばいいのかな。(トルワドたちが戦ったのは天然のテラスファルマか? というところまで、最終的には変わってしまうんだったか? ちょっとうろ覚え)

 

現実世界でも、奇妙なことに「パラレルワールド」というのは少しずつ確実に認知されてきていて、幻想水滸伝の(今のところの)行き着いた世界観がこれだというのは非常に興味深い。

 

(近年マンデラさんが亡くなった後にできた「マンデラエフェクト」という現象名、スイス地下の素粒子を衝突させる実験施設(CERNだっけ)がパラレルワールドやこの宇宙の存在性を左右すると科学者が警鐘を鳴らすとか、現実も相当超現実で面白い時代になった)

 

 

感想・考察はとりあえずこのくらいです。

 

ゼフォンの正体とかも気になっているのだが…!(レーテ、レネフェリアスのように体を作り変えて不老で長生きしてる魔術師? という以上の、なにかがありそうですよね。レネフェリアスが300年間、時代樹そのものに関わって存在していたので、ゼフォンは同じように300年間、なにか世界の仕組みを司っていたのかもしれない。結界を張った賢者の集団というのが気になっているのですが、結界になにか関連して存在していたとか…?)

 

 

 

現実のほうの世界線だとか、あるいは世界樹だとかの話、改めて書いてみたいですね(もともとそっちの気がある電波スピリチュアルブログ(笑))。

 

幻想水滸伝の未来を祈りつつ。

 

封神演義の再アニメ化まで決まったもはやついていけない2017年だ、私はなんだって信じるぞ!(笑)